引越しの時期は、新生活の準備や手続きなどで出費が重なりやすい時期です。引越し業者への支払いもまとまった金額になるため、「分割払い」や「クレジットカード払い」ができると安心です。
しかし、すべての業者が対応しているわけではなく、事前に確認しておくことが大切です。ここでは、主要な引越し業者の支払い対応状況と、分割払いを利用する際の注意点を詳しく解説します。
分割払い・カード払いを利用する際のポイント
分割払いやカード払いを利用する際には、以下の点に注意しておきましょう。
1. 見積もり段階で支払い方法を伝える
引越し業者によっては、契約後や引越し当日にカード払いへ変更できない場合があります。
「カード払い」や「分割払いを希望」と、最初の見積もり時に必ず伝えましょう。
2. 対応ブランド・支払い方法を確認する
VISAやMastercardは対応していても、AMEXやDinersが使えないケースがあります。
また、「一括払いのみ」や「リボ払いのみ」など制限がある業者もあるため、事前確認が必要です。
3. カード会社の“あとから分割”を活用する
業者が分割払いに対応していなくても、クレジットカードの「あとから分割」サービスを利用することで、後日分割払いに変更できます。
ただし、手数料が発生するため、利用前にカード会社の条件を確認しておくと安心です。
4. 利用限度額に注意する
引越し費用は高額になることが多く、10万円〜30万円を超えるケースもあります。
利用限度額を超えると決済ができないため、事前にカード会社に「一時増枠」を申請しておくのもおすすめです。
5. 分割手数料・支払い総額を確認する
分割払いは便利な一方、手数料(利息)がかかる場合があります。
支払回数を増やすほど負担も増えるため、3回~6回払い程度に抑えるのが無難です。
6. 支払い時期を確認する
多くの業者では、引越し作業前日または当日に支払いが必要です。
支払いタイミングが遅れると作業日程に影響する可能性があるため、スケジュールを確認しておきましょう。
7. 領収書・決済記録を保管する
カード払いを利用した場合も、領収書や決済画面を保存しておくことで、トラブル時の証拠になります。
引越し後の経費精算などにも役立ちます。
クレジットカード払いに対応している引越し業者
引越しは数万円から数十万円と、まとまった支出が発生する大きなイベントです。そのため、「クレジットカードで支払ってポイントを貯めたい」「分割払いで負担を減らしたい」という方も増えています。
しかし、引越し業者によってはカード決済に対応していない場合もあるため、事前確認が欠かせません。
ここでは、主要な引越し業者のクレジットカード対応状況と、利用時の注意点を詳しく解説します。
日本通運(NXの国内引越サービス)
- 対応カード:VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Diners など主要ブランド
- 支払い方法:一括払い、3回・6回などの分割払い、リボ払い対応
- 特徴:見積もり確定後に専用マイページから支払い手続きが可能
- ポイント:大手の中でもカード対応が非常に柔軟で、法人・個人ともに利用しやすい
メリット
- 分割・リボにも公式対応しており、支払い負担を調整できる
- 手続きがオンラインで完結する
注意点
- 契約前に「カード払い希望」を伝えないと対応されないことがある
サカイ引越センター
- 対応カード:VISA、JCB など主要ブランド
- 支払い方法:一括払いが基本(カード会社の「あとから分割」も利用可)
- 特徴:見積もり時にカード払い希望を申告すれば対応可能
- ポイント:全国対応しているが、営業所によって取扱いが異なる
メリット
- 大手で信頼性が高く、支払いトラブルが少ない
- クレジットカード払いでも領収書が発行される
注意点
- 一部支店では現金払いのみのケースがある
- 分割払いを希望する場合、カード会社経由で手続きが必要
アート引越センター
- 対応カード:VISA、JCB、AMEX など
- 支払い方法:基本は一括払い(カード会社で分割設定可能)
- 特徴:QRコード決済などキャッシュレスにも対応
- ポイント:支払い方法が多様で、現金を持ち歩く必要がない
メリット
- スマホ決済・電子マネーに対応しており利便性が高い
- 請求書発行後にオンラインで決済できる場合もある
注意点
- 分割対応は明記されておらず、カード会社のサービスを利用する形になる
アリさんマークの引越社
- 対応カード:VISA、Mastercard、JCB など
- 支払い方法:一括・リボ払い(分割可否は要確認)
- 特徴:個人・法人問わずカード払いに対応している支店が多い
- ポイント:明朗会計で、支払い方法の選択肢が比較的広い
メリット
- 手持ち現金が少なくても利用可能
- 主要ブランドに幅広く対応している
注意点
- 一部エリアではカード払い非対応の場合がある
- 支払い手続きが作業当日になるケースがあるため要確認
ヤマトホームコンビニエンス
- 対応カード:VISA、JCB、Mastercard、AMEX など
- 支払い方法:一括払い(分割はカード会社の機能で対応)
- 特徴:家電や家具の単品配送も多く、クレジット決済しやすい
- ポイント:小規模引越しや単身パック利用者におすすめ
メリット
- 支払いが簡単で、見積もりから決済までスムーズ
- 宅配便系のため、オンラインでの受付・決済がしやすい
注意点
- 対応ブランドや支払い方法が地域で異なる場合がある
- 高額引越しでは事前確認が必要
ハート引越センター
- 対応カード:VISA、Mastercard、JCB など
- 支払い方法:一括払い(カード会社分割可能)
- 特徴:個人・法人両方でカード決済可能なプランあり
- ポイント:ネット見積もり後にカード決済希望を伝えるだけで対応
メリット
- 中堅業者ながらカード決済対応が整っている
- ポイントを貯めながら引越しできる
注意点
- 分割やリボ払いはカード会社のサービスを利用する形になる
【クレジットカード払いを利用する際の注意点】
- 見積もり時に「カード払い希望」と伝えることが必須
事前申告がないと現金払いのみになることが多いです。 - カードブランドの対応状況を確認する
VISA・Mastercardは対応しやすい一方、AMEX・Dinersは非対応の支店もあります。 - 支払いタイミングに注意
多くの業者では、作業前日や当日までに決済が必要です。 - 分割払い希望の場合はカード会社に相談
業者が分割対応していなくても、「あとから分割」サービスで分割化可能な場合があります。 - 領収書・決済控えを必ず保管
後日のトラブル防止や、経費処理・確定申告にも役立ちます。
引越しでポイントを最大限貯める方法
引越しは人生の中でも出費が大きいイベントのひとつです。見積もり費用が数万円〜数十万円になることもあり、「どうせ払うなら少しでもお得にしたい」と考える方も多いでしょう。
実は、引越し代をクレジットカードで支払うことで高額ポイントを一気に貯めるチャンスがあります。
ここでは、引越しでポイントを効率よく貯めるための方法や注意点を詳しく紹介します。
1. クレジットカード払いができる引越し業者を選ぶ
まずは、クレジットカード払いに対応している引越し業者を選びましょう。
カード払い対応の有無は業者によって異なり、見積もり時に「カード払いを希望」と伝える必要があります。
- 日本通運(分割・リボ払い対応)
- サカイ引越センター(カード分割可)
- アート引越センター(カード・QR決済対応)
- アリさんマークの引越社(主要ブランド対応)
- クレジットカード払いで「現金割引」が受けられなくなる場合があるため、見積もり比較時に条件を確認しましょう。
2. 高還元率カードを選ぶ
引越しの支払いは数万円〜数十万円に及ぶため、カード選び次第で還元ポイントが大きく変わります。
ポイント還元率1.0%と1.5%では、30万円支払い時に1,500円分もの差が生まれます。
- 楽天カード(1.0%〜3.0%還元、楽天市場利用でさらにアップ)
- 三井住友カード(0.5%〜1.0%、選べる店舗でポイント倍増)
- リクルートカード(1.2%還元、年会費無料)
- au PAY カード(1.0%還元、Pontaポイントに交換可能)
- JCB CARD W(常時1.0%還元、Amazonで高還元)
- 年会費無料で還元率の高いカードを選ぶと、費用負担なしでポイントを効率的に貯められます。
3. ポイントモール・キャンペーンを併用する
カード会社やポイントサイトでは、特定サービスを経由して支払うことでポイントが上乗せされる「ポイントモール」や「期間限定キャンペーン」があります。
- 楽天カード利用者 → 「楽天ポイントモール」経由でポイント2倍
- 三井住友カード → 「Vポイントアップモール」経由で+0.5%
- dカード → 「dポイントクラブ」の還元キャンペーン期間中に支払うとお得
- 引越し時期が近づいたら、カード会社の公式サイトで最新キャンペーンをチェックしておくと良いでしょう。
4. 家具・家電の購入でもポイントを狙う
引越しのタイミングでは、新居用の家具・家電をまとめて購入することも多いです。
これらもクレジットカード払いにまとめることで、数千〜数万ポイントが貯まる可能性があります。
おすすめの買い方
- 家電量販店(ヨドバシ、ビックカメラなど)でカード+店舗ポイントの二重取り
- ネット通販(楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング)でカード還元+サイトポイントの三重取り
- 決済を1枚のカードに集約して効率的に貯める
30万円(引越し)+20万円(家具・家電)=合計50万円を還元率1.2%カードで支払う
→ 6,000円相当のポイントを獲得可能。
5. 分割払いやリボ払いを使う際の注意点
分割払いやリボ払いを利用すると支払い負担を軽減できますが、手数料(利息)が発生します。
- 分割回数が増えるほど、手数料負担が大きくなる
- 一括払いで決済後、「あとから分割」サービスに変更できるカードもある
- 利用限度額を超えないよう事前に確認しておく
おすすめの使い方
- 3回〜6回程度の短期分割を利用し、手数料を最小限に抑える
- 可能であれば「ボーナス一括払い」で無利息にする
6. クレジットカードの利用上限を一時的に引き上げる
引越し費用・家電購入を同時に行うと、利用限度額を超えることがあります。
その場合、カード会社に「一時増枠」を申請することで、限度額を一時的に引き上げられます。
- カード会社の会員サイト・電話窓口から申請可能
- 増枠期間は1〜2か月が一般的
- 事前に支払い見積もりを出して申請しておくとスムーズ
7. 家族カードやポイント共有も活用する
家族で引越しする場合は、家族カードやポイント共有機能を利用することで、貯まるポイントを一元化できます。
- 楽天カード → 家族カード分も楽天ポイントに合算
- dカード → 家族でdポイントを共有可能
- イオンカード → 家族カードの利用分も同一口座でポイント加算
- 家族全員が同じカードブランドを使うことで、ポイントが効率的に貯まります。
【ポイントの有効期限に注意する】
引越しで得たポイントは、期限内に使わないと失効する場合があります。
有効期限を把握して、引越し後の家具・日用品購入に活用しましょう。
主なカードのポイント有効期限
- 楽天ポイント:1年(新たにポイント獲得で延長)
- Tポイント:獲得日から1年
- dポイント:48か月
- Pontaポイント:最終利用日から1年
- Vポイント(三井住友):2年間
9. ポイントの使い道を計画する
引越し後の生活でポイントを有効活用することで、実質的に「引越し費用の一部を回収」できます。
おすすめの使い方
- 家電・日用品の購入
- ガソリン代・コンビニ支払い
- 公共料金・携帯料金の支払いに充当
- 電子マネー(楽天キャッシュ・d払い等)へチャージ
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