引越しの費用は、交渉次第で数千円〜数万円も差が出ることがあります。特に相見積もりをうまく使えば、見積もり金額を下げることは十分に可能です。
ここでは、引越し費用を安くするための交渉術を、事前準備から当日のテクニックまで、段階ごとにわかりやすくご紹介します。
目次
まずは「相見積もり(複数社比較)」が基本
引越し費用を安く・納得して決めるための第一歩は、「相見積もり(あいみつもり)」=複数の業者から見積もりを取って比較することです。
この作業をするかしないかで、数千円〜数万円以上の差が出ることもあり、品質や対応の良し悪しも見極めやすくなります。
以下で、相見積もりの重要性・取り方・注意点をわかりやすくご説明します。
1. 引越し料金に「定価」がないため
引越し料金は、次のような要素で決まります:
- 荷物の量(トラックサイズ)
- 移動距離
- 作業人数
- 建物の階数・エレベーターの有無
- 作業時間帯(午前・午後)
- オプション作業(梱包、エアコン取外しなど)
- 繁忙期かどうか(3月~4月は特に高額)
つまり、同じ条件でも業者ごとに料金が大きく変わるのが実情です。そのため、1社だけの見積もりでは「その価格が妥当かどうか」判断できません。
2. 相見積もりを取ると「価格交渉の材料」になる
業者にとっては、「他社と競争している」とわかると、価格を下げたり、オプションを無料にしてくれたりすることがよくあります。
たとえば…
「A社は7万円と言っていたんですが、御社でもそれに近づけられますか?」
と聞くだけで、数千円〜1万円以上安くなることもあります。これが「相見積もりを取る最大のメリット」です。
3. 対応の良し悪しや信頼性も比較できる
料金だけでなく、以下の点も業者によって違います。
- 電話・メール対応の丁寧さ
- 見積もり時の説明のわかりやすさ
- 契約書・約款の提示の有無
- 作業員の教育体制
- 保険の内容や補償額
相見積もりを取ることで、「価格は安くても対応が不安」「ちょっと雑な印象だった」といった判断材料も得られます。
4. 相見積もりの取り方とコツ
1. 3〜5社を目安に選ぶのがベスト
- 少なすぎると比較できず、多すぎると管理が大変
- 「大手2社+中小1~2社」でバランスよく比較するのが理想的です
2. 一括見積もりサイトの活用が効率的
代表的なサイト:
- 引越し侍
- SUUMO引越し
- LIFULL引越し
- ズバット引越し比較
入力は1回で済み、複数業者に一括で見積もり依頼が送れるため効率的です。ただし、電話が一気に来ることもあるため、連絡可能な時間帯を設定しておくと安心です。
3. 見積もりは「訪問」または「オンライン」がおすすめ
- 電話やメールの概算だけでなく、実際に荷物を見てもらう方が正確な料金が出ます
- 最近はオンライン訪問(ビデオ通話)での対応も可能です
4. 必ず「同じ条件」で見積もりを取る
- 同じ引越し日、荷物の内容、建物条件(階数・エレベーターの有無)などを、すべての業者に同じ条件で伝えることが重要です
- 条件がバラバラだと、価格差の理由がわからなくなります
5. 即決しない姿勢が交渉材料に
「すぐには決めません。全社の見積もりを見てから検討します。」この一言が、値引きの余地を引き出すきっかけになります。
5. 相見積もりの際によくある質問
Q. 相見積もりって業者に嫌がられない?
A. 一部の業者は「即決してくれるなら割引します」と言うことがありますが、相見積もりは一般的な行為なのでまったく問題ありません。
Q. 見積もりだけ頼んでも断っていい?
A. はい、見積もりを取ったからといって契約の義務はありません。
「検討の上、お断りする場合もあります」と事前に伝えておくとスムーズです。
Q. 訪問見積もりで勧誘されたらどう断る?
A. 「他社との比較があるため、即決はできません」とはっきり伝えましょう。
強引な勧誘がある場合は、後日メールや電話で断っても構いません。
引越し日・時間を柔軟にすると大幅割引の可能性
引越し料金を安く抑えたい方にとって、「引越し日と時間帯の選び方」は非常に重要です。実は、引越しの日付や時間を少しずらすだけで、1万円以上安くなることもあります。
ここでは、引越し費用を抑えるための「日付・曜日・時間帯の選び方」について、具体的な理由や業者側の事情も交えて詳しくご説明します。
1. 引越し業界には「料金が変動する仕組み」がある
引越し料金には明確な定価がなく、需要と供給によって価格が変動します。つまり、依頼が多い日(=混雑日)は高くなり、少ない日(=空いている日)は割引がしやすいのです。
2. 業者が割引しやすい「空いている日・時間」を選ぶのがカギ
以下のような日程・時間帯は、業者が値下げしやすくなります:
割引されやすい条件一覧
| 条件 | 解説 |
|---|---|
| 平日(火曜〜木曜) | 土日や月末に比べて依頼が少なく、作業員に余裕がある |
| 月の中旬(10日〜20日) | 月初・月末は契約更新・退去が集中するため混雑しやすい |
| 午後便・フリー便 | 午前便より割安。時間指定なしならさらに値引き可能 |
| 雨の日など天気が悪い予報日 | キャンセルが出やすく、空き時間を埋めたい意図あり |
| 閑散期(5月、6〜7月、10〜11月など) | 特に3月と比較すると大幅に安くなる傾向がある |
時間帯別の料金と特徴
| 時間帯 | 特徴 | 割引率の目安 |
|---|---|---|
| 午前便 | 最も人気があり高め。スケジュールが組みやすい | 割引なし〜少なめ |
| 午後便 | 午前作業が終わり次第の訪問。不確定だが安くなりやすい | 約10〜20%割引のケースあり |
| フリー便 | 時間指定なし。業者が空いた時間に対応 | 最大で20〜30%割引も |
3. 業者側の事情を知っておくと交渉しやすい
- 引越し業者は「午前に作業が終わったら午後にももう1件入れたい」という事情があります
- 午後やフリー便は、スケジュールを埋めたい業者側にもメリットがあるため、値引きしやすい
「日程は特にこだわらないので、安くできる日程や時間帯でお願いしたいのですが…」この一言だけでも、次のような提案を引き出せる可能性があります:
- 「午後便にすれば3,000円お安くなります」
- 「平日であれば、2人作業でなく1人で済むかもしれません」
- 「月末を避ければ、ダンボールも無料で提供できます」
4. 注意点:午後便・フリー便を選ぶ場合のデメリット
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間が読めない | 午前の作業が長引けば、作業開始が遅れる可能性がある |
| 夜になることも | 搬入が夜になると、近隣に配慮が必要 |
| 自分で立ち会う必要あり | 「いつ来るかわからない」ため、1日中待機になることも |
そのため、柔軟に対応できるスケジュールで引越しが可能な人向けの節約術です。
荷物の量を減らす or 小さく見せる工夫
引越し費用の大きな決定要素の一つが「荷物の量」です。荷物の量が多いと、必要なトラックのサイズも作業員の人数も増えるため、料金が高くなるのは当然です。
逆に言えば、荷物の量を減らしたり、上手にコンパクトにまとめる工夫をすることで、見積もり金額を抑えることができます。
以下では、実際にできる工夫やテクニックを詳しくご紹介します。
1. まずは不用品を処分しておく
理由:
- 見積もり時点で荷物が多ければ、それだけ大きなトラック・多くの人員を想定されてしまう
- 当日になって減らしても、見積もり金額は基本的に変わらない
方法:
- 家電・家具など大型のものはジモティー、メルカリ、リサイクルショップ、不用品回収を活用
- 衣類や本などもシーズン外・未使用品はこの機会に処分
- 自治体の粗大ごみ回収を使えば、格安で処分可能(数百円程度)
2. 「家具を分解」してコンパクトに見せる
理由:
- 見積もり時、ベッドや机などがそのまま置かれていると、大型家具としてカウントされやすい
- 分解しておけば、「運びやすい荷物」として扱われ、作業負担が軽く=費用も抑えやすい
工夫:
- IKEA製家具や組立式家具は、事前に分解しておく
- 分解後はまとめて縛る、ラップで巻くなどして運搬しやすい状態に整える
3. ダンボールの数とサイズを工夫する
- 引越し業者はダンボールの個数とサイズ感でも「荷物量」を判断します
工夫:
- スキマなく詰めて、小さいダンボールにまとめる
- 衣類やタオルなどは圧縮袋でボリュームを減らす
- なるべく「小〜中サイズの箱」に統一し、省スペース感を出す
4. 「自分で運ぶ荷物」を明確に伝える
内容:
- パソコンやテレビ、観葉植物、貴重品などを自家用車や宅配便で自分で運ぶ場合、見積もりから外すことが可能
- 「テレビとモニターはこちらで持って行きます」
- 「衣装ケースは事前に送ってしまいます」
こう伝えることで、業者側の想定荷物が減り、見積金額の圧縮につながります。
5. オプション梱包サービスを断る
内容:
- 引越し業者によっては、食器・靴・本・衣類などの梱包を代行するオプションがありますが、当然料金が加算されます
工夫:
- 「自分で荷造りします」と伝えれば、人件費ぶんのコストをカット可能
注意点として、ガラス製品などの梱包は丁寧に。破損時の補償条件にも影響します。
6. 単身引越しパックに収まるように調整する
内容:
- 大手引越し会社では、「単身パック(コンテナ便)」など荷物が少ない人向けの格安プランがあります
- ダンボール15〜20個+小型家電+衣装ケース程度
- ベッドや冷蔵庫などは含まれないことが多い
工夫:
- このパックに収まるように荷物を調整できれば、通常の引越しよりも大幅に安くなります
7. 引越し前の「荷物整理リスト」を作る
おすすめ手順:
- 家具・家電・日用品を「持っていくもの」「処分するもの」に分ける
- ダンボールに詰める前に「ジャンル別」で荷物を把握
- 業者に見せるときは、持っていく物だけを正確に伝える
このひと手間で、見積もりの精度が上がり、不要な費用を防ぐことができます。
不要なオプションは断る
引越し費用を抑えるための大切なポイントのひとつが、「不要なオプションサービスを見極めて断ること」です。
多くの引越し業者では、基本料金に加えて様々なオプション(追加サービス)を提案してきますが、すべてを利用する必要はありません。
本当に必要なサービスだけを選び、それ以外はしっかり断ることで、1万円以上の節約につながることもあります。以下では、よくあるオプションとその見極め方・断り方を詳しく解説します。
1. よくある有料オプションとその相場
| オプション内容 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| エアコンの取外し・取付け | 8,000〜20,000円 | 室外機の設置場所や配管長により追加料金あり |
| 洗濯機の設置 | 3,000〜5,000円 | ドラム式や二段置きは割増あり |
| テレビ・AV機器の配線接続 | 2,000〜4,000円 | 自分でできる場合は不要 |
| 荷解きサービス(開梱) | 10,000〜30,000円 | 高額になりがち。急ぎでなければ不要なことが多い |
| ハウスクリーニング | 10,000〜50,000円 | 賃貸なら必要なこともあるが、相見積もり推奨 |
| 不用品回収 | 1点500〜数千円 | 自治体の粗大ごみ回収なら数百円で済む場合も |
2. オプションは「提案されたら一度持ち帰る」
理由:
- 業者によっては、セットプランとして自然な流れでオプションを追加してきますが、不要でも料金に含まれているケースがあります。
- 「洗濯機の設置もセットになっていますよ」→ 断ればその分値引きされることも
対応方法:
- 「そのサービスは自分で対応できるので、含まない見積もりもお願いします。」
3. 自分でできること・できないことを仕分けする
自分でできる可能性が高い作業:
| 内容 | 理由・条件 |
|---|---|
| 段ボールへの梱包 | 時間に余裕があれば自分で可能。節約効果も高い |
| 荷解き | 急ぎでなければ自分で少しずつ対応可能 |
| 洗濯機・テレビの接続 | 取り扱い説明書があれば可能なケースも多い |
| エアコンの取り外し | 難易度高。基本的には専門業者に依頼するのが安全 |
4. オプションを断る時の伝え方(交渉例)
伝え方のポイント:
- 否定的になりすぎず、「自分でできるから」と前向きな理由を伝えるのが効果的
- 「その作業はこちらで対応できますので、見積もりから外していただけますか?」
- 「梱包や荷解きは自分でやります。必要最低限の作業だけお願いしたいです」
- 「洗濯機とテレビは引越し後に自分で設置しますので、オプションなしで構いません」
5. 契約書・見積書でオプションの料金明細を確認
必ず見るべき項目:
- オプション料金が個別に明記されているか?
- 「サービス一式」でまとめられていないか?(この場合は内訳を聞くこと)
6. オプション断りの効果:ここまで変わる料金の差
例:単身引越し(中距離・3月繁忙期)の場合
| 内容 | オプションあり | オプションなし |
|---|---|---|
| 基本料金 | 60,000円 | 60,000円 |
| 梱包作業 | +8,000円 | 0円(自分で対応) |
| 洗濯機設置 | +4,000円 | 0円(自分で対応) |
| 合計 | 72,000円 | 60,000円(−12,000円) |
キャンペーン・割引制度の確認
引越し業者の「キャンペーン」や「割引制度」を活用することは、費用を安く抑えるための有効な方法です。
見積もり金額に直接影響するだけでなく、無料サービスや資材提供などの特典がついてくる場合も多くあります。
ここでは、引越しの見積もり・契約時に確認すべきキャンペーンや割引制度について、種類別に詳しく解説いたします。
1. 主な割引制度の種類
| 割引名 | 内容・特徴 |
|---|---|
| ネット申し込み割引 | ウェブ予約限定で、1,000〜3,000円の割引があることが多い |
| 平日割引 | 土日祝ではなく、平日に引越すと基本料金が5〜20%安くなる |
| 時間帯フリー割 | 時間指定なし(フリー便)にすることで割引される |
| 早期予約割引 | 1〜2か月前の予約で「早割」適用になる業者も |
| リピーター割引 | 同じ会社を2回以上利用すると割引適用されるケースあり |
| 学生・シニア割引 | 学生証または年齢確認で適用される割引(対象年齢や条件あり) |
| 他社対抗割引 | 「他社が○円だった」と伝えると、それ以下に下げてくれることも |
- ダンボール無料提供(10〜50枚)
- ガムテープ・梱包資材セット無料
- ハンガーボックス無料貸出
- 布団袋やテレビカバー無料貸出
- エアコン脱着割引(例:通常15,000円→キャンペーンで10,000円)
繁忙期を除いた期間(5月〜2月頃)に実施されることが多く、閑散期はキャンペーン内容が充実しています。
2. キャンペーン・割引を確認するタイミング
見積もり依頼時(訪問・電話・ネット)に確認
「キャンペーンや割引制度はありますか?」
「ネット割引は適用されますか?」
「今の時期で利用できるサービスはありますか?」
こうした質問をすると、営業担当者からその場で特典を提案されることが多いです。
3. 割引の適用条件を必ず確認
割引やキャンペーンには適用条件がある場合があります。
| 割引の種類 | よくある条件 |
|---|---|
| ネット割引 | オンライン申し込みが必須。電話では適用されないことも |
| 平日割引 | 火〜木の特定日限定など細かい指定がある場合あり |
| フリー便割引 | 時間帯の指定ができず、作業開始が当日連絡になることも |
| 学生割引 | 学生証の提示が必要。本人限定適用のケースも |
| 他社対抗割 | 他社の見積書提示が必要なことがある(写メOKの業者も) |
【よくある落とし穴と注意点】
- 「すでにキャンペーン適用済です」と言われた場合
→ 実際にどの金額がどれだけ割引されているかを明示してもらいましょう。 - 「オプション込みでキャンペーン価格」と言われた場合
→ 不要なオプションが含まれていないか確認し、明細書で確認することが大切です。
- 「複数社検討しているので、今だけの割引などあれば教えてください」
- 「ネット申し込みの方が安いと聞いたんですが、適用可能ですか?」
- 「キャンペーン価格と通常価格の差を教えていただけますか?」
営業担当にやんわり聞くだけでも、値下げやサービス追加の提案を受けやすくなります。
「即決しない姿勢」を見せるのが効果的
引越し見積もりの交渉では、「すぐに契約しません」という姿勢を示すことが、値引きや条件改善を引き出すための非常に有効なテクニックです。
これは、業者側の心理や営業戦略をうまく利用する方法でもあります。以下で、その理由と具体的な実践方法を詳しくご紹介します。
1. 業者は「即決客」に対して強気になる傾向がある
引越し業者の営業担当は、訪問見積もりの場で契約を取りたいという明確なノルマや目標を持っています。
そのため、「この場で決めてくれるなら安くします」と言ってくるケースが多いです。
しかしその裏には、「即決してもらえれば、他社と比較されない」という業者側の思惑もあります。つまり、即決=交渉の余地を自らなくす行為になりかねないのです。
2. 「相見積もり中です」と伝えると価格競争が起きる
複数社に見積もりを取っていることを伝えると、営業担当者は他社よりも条件を良くしようと動きやすくなります。
- 割引の提案
- オプション無料化
- 引越し日の調整による費用削減
など、目に見える形での「特典」が出やすくなります。
3. 「いったん持ち帰る」と伝えることで考える時間も確保できる
即決せずに一度持ち帰ることで、
- 契約内容を冷静に見直せる
- 家族や同居人と相談できる
- 他社と比較して納得できる判断ができる
というメリットがあります。
【即決しない姿勢を見せるための伝え方・実践テクニック】
1. 最初に「今日中の決定は難しい」と伝えておく
見積もり時の冒頭でこう伝えることで、不要な圧力を避けることができます。
「今日は他社と比較するための見積もりでして、契約の判断は数日後になります。」
「家族と相談してから決める予定です。」
2. 即決割引を提示されたときの返し方
営業:「いまご契約いただければこの金額でいけますよ」
と提案された場合は、こう返すのが効果的です。
「ありがたいですが、他社さんの見積もりも確認したいので、即決はできません。」
「その価格、明日でも適用していただけるようお願いできませんか?」
「交渉の余地は残しているが、即決はしない」というスタンスが伝わります。
3. 値引きや特典を引き出すタイミング
- 「他社より少し高い」と伝える
- 「予算は○万円以内を考えています」と目標金額を伝える
- 「検討の材料として、一番良い条件を出していただけますか?」とお願いする
ここで「即決してくれるなら…」という返答が出た場合は、あえて持ち帰って再交渉することも可能です。
4. 即決しないことで得られる具体的なメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 値引きの提案が出やすい | 「このままでは契約してもらえない」と判断される |
| 条件の見直しが可能 | 日程や作業内容の再調整をしてくれることも |
| 他社との比較がしやすい | 内容・価格・対応の差が明確になる |
| 衝動契約を避けられる | 落ち着いて正しい判断ができる |
割引交渉で使えるフレーズ例
引越しの見積もり時に割引を引き出すためには、上手な「言い回し」や「フレーズ選び」が非常に効果的です。
価格交渉は、強く言い過ぎても業者の心証を悪くしてしまいますし、遠慮しすぎるとチャンスを逃すこともあります。
ここでは、割引交渉で実際に使えるフレーズ例を、場面別・目的別にわかりやすくご紹介します。
1. 相見積もりを利用して値引きを促すとき
- 「他社ではもう少し安く提示されているのですが、御社でお値引きいただける余地はありますか?」
- 「○○引越センターさんでは、5万円の提示がありました。できれば近い金額でお願いしたいです。」
- 「価格だけで決めるつもりはありませんが、比較のために一番良い条件をご提示いただけるとうれしいです。」
- あくまで丁寧に、「価格だけで判断しない」という姿勢を見せると交渉がスムーズです。
2. 日程や時間を業者に合わせる代わりに割引を求める
- 「日程にはこだわりがないので、空いている時間で割引になるようでしたら、ぜひお願いしたいです。」
- 「フリー便でも大丈夫なので、その分少しでもお安くなりますか?」
- 「午後便で構いません。午前よりもお得にできたりしますか?」
- 「業者の都合に合わせる意思がある」ことを示すと、割引の提案が出やすくなります。
3. オプションを省いた分の割引を求める
- 「洗濯機の設置は自分で行いますので、その分を差し引いていただけませんか?」
- 「梱包は自分で対応しますので、最低限の作業内容でお願いしたいです。」
- 「オプションを外したプランも比較のために見せていただけますか?」
- オプションをカット=作業時間や人件費が削減されることを業者側も理解しているため、交渉しやすいポイントです。
4. 特典やサービスの追加を交渉する
- 「価格が難しければ、段ボールをもう少し多めにいただけませんか?」
- 「布団袋やハンガーボックスなど、無料で貸し出していただけると助かります。」
- 「もし金額が変わらないようでしたら、洗濯機設置込みでお願いできませんか?」
- 値引きではなく「実質的なサービスの充実」を求めるのも有効な手段です。
5. 「即決」しないことで割引を引き出す
- 「今日すぐに決めるつもりはないのですが、見積もりは据え置き可能でしょうか?」
- 「すぐには契約できませんが、最終的にこちらにお願いしたい気持ちはあります。」
- 「他社とも比較した上で、ご連絡させていただきますので、一番いい条件をご提示いただけるとありがたいです。」
- 即決しないことで、業者が「今決めてほしい」と思い、特別条件を提示してくるケースがあります。
6. 予算を明示して交渉をスムーズに
- 「今回の引越し、予算が6万円以内で収まるようにしたいのですが、ご相談可能でしょうか?」
- 「交通費や家具の処分代もあるので、5万円台で収めたいと思っています。」
- 「予算オーバーになってしまうので、どこか見直していただける部分はありますか?」
- あらかじめ予算感を伝えると、業者側もその枠に収める提案をしやすくなります。
割引交渉で避けたいNGワード・対応
| NGワード・行動 | 理由 |
|---|---|
| 「安くしてくれないなら他社にします」 | 圧が強く、業者の対応が冷たくなる可能性あり |
| 「最初からもっと安く出してくださいよ」 | クレーマー扱いされることも |
| 「○○社の方が良かったです」 | 比較は良いが、批判は逆効果になる場合がある |
| 無理な即決 | 内容を確認せずに契約し、後でトラブルになるリスクあり |
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