引越しプランの違い(単身パック・フルサービス等)を解説

引越しプランの違い(単身パック・フルサービス等)を解説

引越しを検討する際に、多くの人が迷うのが「どの引越しプランを選ぶべきか」という点です。

業者によってプランの名称は多少異なりますが、大きく分けると「単身パック」「スタンダードプラン」「フルサービスプラン」の3種類があります。

それぞれの特徴や向いている人を理解しておくことで、コストを抑えながらスムーズな引越しを実現できます

単身パック(単身引越しプラン)

単身パックとは、一人暮らしの方向けに作られた小規模引越し専用プランです。大手引越し業者が提供しており、専用コンテナ(カーゴ)を使って荷物を輸送する形式が一般的です。

荷物の量が少ない学生・社会人・単身赴任者に最も人気があります

1. サービスの特徴

  • 荷物をコンテナ単位で輸送(専用ボックス使用)
  • 荷造り・荷解きは基本的に自分で行う
  • 運搬・輸送はすべて業者が対応
  • 距離や地域によっては「宅配便感覚」で利用可能
コンテナサイズの一例
  • 縦:170cm
  • 横:110cm
  • 奥行き:110cm

(※メーカーや業者によりサイズは異なります)

【単身パックに向いている人】

  • ワンルームまたは1K程度の一人暮らし
  • 家具や家電が少ない(ベッド・冷蔵庫・洗濯機など最小限)
  • 長距離よりも中・短距離の引越しを予定している
  • 荷造りを自分でできる人

【主なメリット】

  • 料金が安い
    一般的に15,000〜30,000円前後で利用可能。
    通常の引越しプランよりも大幅に費用を抑えられる。
  • 料金が明確
    コンテナ1つあたりの料金が設定されているため、見積もりがシンプル。
  • 手続きが簡単
    荷物をまとめて運ぶだけなので、インターネットや電話で予約しやすい。
  • 時間指定がしやすい
    短距離の場合は午前・午後などの時間帯指定ができることも多い。

【デメリット・注意点】

  • 積める荷物量に制限がある
    大型家具(ベッドフレームやソファなど)は入らない場合が多い。
    荷物がコンテナに入りきらない場合は、複数口(2個分)契約が必要。
  • 梱包・開梱は自分で行う必要がある
    引越し当日までにすべて自分で荷造りを終わらせる必要がある。
  • 階段や大型家電の運搬が別料金になることも
    アパートの上階やエレベーターなし物件では追加料金が発生することがある。
  • 対応地域が限られている
    一部の離島や地方では単身パック対応外のエリアもある。

2. 料金の目安

距離 費用目安 備考
同一市内(〜20km) 約15,000円〜25,000円 当日中に完了するケースが多い
県内・近隣県(〜100km) 約20,000円〜35,000円 学生の引越しなどに最適
長距離(100km以上) 約30,000円〜50,000円 運送費が加算される

※時期(特に3月〜4月の繁忙期)は20〜30%程度高くなる傾向があります。

代表的な単身パック例(大手業者)
  • ヤマトホームコンビニエンス「単身引越しサービス」
    クロネコヤマトが提供する全国対応型。コンテナ単位で料金設定が明確。
  • 日本通運「単身パックS・L」
    コンテナサイズを選択できる。冷蔵庫など大型家電を運ぶ場合は「L」がおすすめ。
  • サカイ引越センター「小口引越便」
    トラックを他の利用者とシェアして運ぶ方式で、費用を抑えやすい。

【利用時のポイント】

  • 引越し希望日の1〜2週間前には予約する
  • 荷物量を正確に伝えることで見積もりトラブルを防ぐ
  • コンテナに入らない荷物は別途配送(宅配便など)を併用する
  • ダンボールは事前に業者からもらえることが多い

【単身パックを選ぶコツ】

  1. 荷物をリストアップして、どれくらい入るかを確認する
  2. 複数の業者で料金を比較する
  3. 自分の生活スタイル(自炊・家具量・移動距離)を考慮して選ぶ
  4. 梱包や設置に不安がある場合は、部分的にオプションサービスを利用する

スタンダードプラン(通常引越しプラン)

スタンダードプランとは、引越し業者が荷物の運搬・積み下ろしを行い、荷造り・荷解きは自分で行う基本的な引越しプランです。

費用とサービスのバランスが取れており、単身者からファミリー層まで幅広く利用されている最も一般的なタイプです。

1. サービスの内容

スタンダードプランに含まれる基本的なサービスは以下の通りです。

  • 家具・家電の運搬(搬出・搬入)
  • 大型家電・家具の梱包・設置
  • トラックでの輸送
  • 養生(建物の壁や床を保護)
  • 梱包資材(ダンボール・ガムテープなど)の提供
  • 家具の配置(依頼時に指定可)

一方で、荷造り(梱包)や荷解き(開梱)は自分で行う点が特徴です。業者による「おまかせパック(フルサービス)」ほど手厚くはありませんが、必要な部分だけを任せられる効率的なプランです。

2. スタンダードプランに向いている人

  • 荷造りや整理整頓を自分でできる人
  • 費用を抑えつつ、運搬の安全性を重視したい人
  • 一人暮らし〜3人程度の家族
  • 引越し経験があり、段取りがわかっている人

【主なメリット】

  • 費用を抑えられる
    荷造りを自分で行うため、フルサービスプランより2〜4万円程度安くなる。
  • 作業内容を調整しやすい
    梱包は自分で、運搬は業者に、と分担ができるため柔軟に対応できる。
  • プロの運搬で安心
    家具・家電の取り扱いは業者が行うため、破損リスクが低い。
  • 必要な資材を提供してもらえる
    ダンボールや布団袋、ガムテープなどを無料で提供してもらえるケースが多い。

【「デメリット・注意点】

  • 荷造り・荷解きが大変
    ダンボール詰め作業に時間がかかるため、仕事や家事の合間に準備する必要がある。
  • スケジュール管理が必要
    当日までに荷造りを完了しておかないと、作業が遅れる原因になる。
  • 破損・紛失リスクは一部自己責任
    自分で梱包した荷物が破損した場合、補償の対象外となる場合がある。

3. 費用の目安

規模 費用の目安(平日) 費用の目安(繁忙期) 備考
単身(近距離) 約30,000〜50,000円 約40,000〜70,000円 荷物が少なければ低価格で可能
2人暮らし 約50,000〜80,000円 約70,000〜100,000円 中距離での利用が多い
家族(3〜4人) 約80,000〜150,000円 約100,000〜200,000円 距離・荷物量で変動大
 

3〜4月(繁忙期)は料金が20〜50%ほど高くなる傾向があります。

代表的なサービス例(大手業者)
  • サカイ引越センター「せつやくコース」
    荷造り・荷解きは自分で行い、運搬はすべてプロが対応。
    コスパ重視の基本プラン。
  • アート引越センター「基本コース」
    家具の設置や電化製品の取扱いに強み。
    女性スタッフの指定も可能。
  • アリさんマークの引越社「経済コース」
    単身から家族まで対応し、コストを抑えつつ安全性を確保。

【荷造りのコツ(自分で行う場合)】

  • 使用頻度が低い物から順に詰める(シーズンオフの衣類や書籍など)
  • ダンボールには中身と設置予定部屋を明記しておく
  • 割れ物は新聞紙や緩衝材を利用してしっかり保護
  • 重い物は小さい箱に、軽い物は大きい箱に分ける
  • 引越し当日まで使う生活用品(歯ブラシ、充電器など)は別でまとめておく

【スタンダードプランを選ぶ際のポイント】

  1. 荷造り時間を確保できるか確認する
    荷物が多い場合は前もって数日かけて準備する。
  2. 複数の業者で見積もりを比較する
    同じ作業内容でも業者によって料金が大きく異なる。
  3. オプションの追加を検討する
    ピアノ・バイク・エアコン移設などは別料金となるため、事前に確認が必要。
  4. 梱包資材の無料提供有無をチェック
    業者によっては有料の場合がある。

フルサービスプラン(おまかせ引越しプラン)

フルサービスプラン(おまかせ引越しプラン)とは、引越しに関わるすべての作業を業者が代行してくれるプランです。

「荷造りから荷解きまで、完全におまかせできる」のが最大の特徴で、仕事や家事で忙しい人・小さな子どもがいる家庭・高齢者などに人気があります。

1. サービスの内容

フルサービスプランでは、以下の作業を業者がすべて行います。

  • 荷造り(小物・衣類・食器などの梱包)
  • 家具・家電の梱包および搬出
  • トラックでの輸送
  • 搬入・家具の設置
  • 荷解き・後片付け
  • 養生(建物・床・壁の保護)
  • 梱包資材の回収(後日引き取りサービスあり)

つまり、引越し前後に自分が行う作業は「貴重品や重要書類をまとめる」「新居での配置を指示する」程度で済みます。

2. フルサービスプランに向いている人

  • 忙しくて引越し準備に時間を割けない人
  • 小さな子どもがいる家庭
  • 高齢者や体力的に作業が難しい人
  • 家具・家電が多く、専門的な扱いが必要な人
  • 転勤・急な引越しで即日対応が求められる人

【主なメリット】

  • 手間がかからない
    荷造り・荷解き・設置をすべて業者に任せられるため、引越しの負担が大幅に減る。
  • 作業が早くて丁寧
    専門スタッフによる効率的な梱包・設置で、短時間で引越しが完了する。
  • 破損やトラブルのリスクが低い
    プロの手で梱包・運搬されるため、家財の破損リスクが最小限に抑えられる。
  • 家具のレイアウトや家電設置も依頼できる
    テレビ・洗濯機・冷蔵庫などの接続や配置もお願いできる(オプション対応あり)。
  • 清掃・不用品回収などの追加サービスも利用可能
    退去前の清掃や不要品の処分もまとめて依頼できるケースが多い。

【デメリット・注意点】

  • 料金が高い
    他のプランに比べて人件費がかかるため、費用が倍以上になる場合もある。
  • 他人に部屋の中を見られる
    荷造り・荷解きを業者が行うため、プライバシー面で気になる人には不向き。
  • 作業時間が長くなることがある
    荷物量が多い場合、1日では終わらず「2日作業」になることもある。
  • 予約が取りにくい
    繁忙期(3〜4月)は特に予約が集中し、1ヶ月前でも埋まっている場合がある。

3. 費用の目安

規模 平均料金(通常期) 平均料金(繁忙期) 備考
単身 約70,000〜100,000円 約100,000〜130,000円 荷物が少なめの一人暮らし向け
2人暮らし 約100,000〜150,000円 約130,000〜180,000円 家電設置などを含む
家族(3〜4人) 約130,000〜200,000円 約180,000〜250,000円 一戸建て・長距離で変動あり

※距離・荷物量・オプション内容によって変動します。
※ピアノや大型家具・エアコン取り外しなどは別料金となることがあります。

大手引越し業者の代表的なプラン例
  • アート引越センター「おまかせパック」
    荷造りから荷解きまで全対応。新居のレイアウト提案など細かいサービスが人気。
  • サカイ引越センター「プレミアムコース」
    梱包・開梱はもちろん、ハウスクリーニング・エアコン取り外しまで対応。
  • アリさんマークの引越社「特選プラン」
    家族向けの高品質サービス。女性スタッフ指定も可能。

【フルサービスプランを利用する際のポイント】

  • 事前打ち合わせを丁寧に行う
    家具の配置や搬入経路などを事前に確認しておくと当日の作業がスムーズ。
  • 貴重品や重要書類は自分で管理
    現金・印鑑・通帳などは業者に預けず、自分で持ち運ぶ。
  • 不要なものは事前に処分
    荷物が多いほど費用が上がるため、不要品は引越し前に整理しておく。
  • オプションの内容を確認する
    ハウスクリーニング・家電取り付けなどが料金に含まれるか事前に確認。
  • 繁忙期は早めの予約が必須
    3月〜4月は希望日が取れないこともあるため、1〜2ヶ月前の予約がおすすめ。
フルサービスプランの利用イメージ(流れ)
  1. 見積もり・打ち合わせ
    家財量を確認し、作業範囲を決定。
  2. 引越し前日〜当日(梱包作業)
    専任スタッフが訪問し、荷物の梱包を実施。
  3. 搬出・輸送・搬入
    専用トラックで安全に運搬。
  4. 荷解き・家具配置
    新居での設置、開梱、段ボール回収まで対応。
  5. 作業完了確認
    配置や破損がないかを最終チェック。

【フルサービスプランはこんな人におすすめ】

  • 忙しくて自分で準備する時間がない人
  • 小さい子どもや高齢者と一緒に暮らしている人
  • 引越し作業を安全・確実に任せたい人
  • 新居の入居日に合わせて効率よく作業したい人
  • 会社の転勤などで短期間での移動が必要な人

その他のオプションプラン

引越し業者では、基本の「単身パック」「スタンダードプラン」「フルサービスプラン」のほかに、利用者のニーズに合わせた特別プラン(オプションプラン)を多数用意しています。

これらのプランは、家族構成やライフスタイル、予算、目的に合わせて柔軟に選択できるのが特徴です。

1. 半おまかせプラン(ハーフプラン)

概要

「荷造りは業者に任せたいが、荷解きは自分で行いたい」という人に向けた中間的なプランです。フルサービスほど高額ではなく、スタンダードプランよりも手間が少ないバランス型。

特徴

  • 荷造り(梱包)は業者が実施
  • 荷解き(開梱)は自分で対応
  • 時間や労力を半分に減らせる

【メリット】

  • 荷造りが効率的で破損リスクも低い
  • 費用がフルサービスより安い
  • 忙しいけれど、ある程度自分でも作業したい人に最適

【デメリット】

  • 荷解きに時間がかかる
  • 新居での生活準備は自力で行う必要がある

費用目安

  • 単身:50,000〜80,000円前後
  • 家族:90,000〜130,000円前後

2. 家族パック(ファミリープラン)

概要

家族全員分の荷物をまとめて運ぶプランで、家族構成に応じた専用設計がされています。家具・家電が多い家庭でも安心して依頼できるのが特徴です。

特徴

  • 荷物量が多い家庭に最適
  • トラック・スタッフ人数を増やして対応
  • ピアノや自転車など大型品の対応も可能

【メリット】

  • 家族全員分をまとめて引越しできる
  • 梱包・輸送・配置まで一括対応
  • 子育て家庭や転勤族に人気

【デメリット】

  • コストが高め(10万円以上)
  • 作業時間が長くなることもある

費用目安

  • 3〜4人家族:100,000〜180,000円前後
  • 5人以上:150,000〜250,000円前後(距離による)

3. シニアプラン(高齢者向けプラン)

概要

高齢者の引越しを安全・安心にサポートするための専用プラン。介護施設・老人ホーム・実家からの引越しなどに対応しています。

特徴

  • 家具の移動・設置・不要品整理までトータルサポート
  • 荷造り・荷解きもスタッフが代行
  • 必要に応じて家族への進行報告も行う

【メリット】

  • 体力的な負担を軽減
  • 家族が遠方でもスムーズに引越し可能
  • 優先的な日程調整や配慮が受けられる

【デメリット】

  • スタッフの人数が多く、費用はやや高め
  • 一部の業者では対応地域が限定されている

費用目安

  • 約80,000〜150,000円前後(距離・荷物量による)

4. 女性スタッフ指定プラン

概要

女性の一人暮らしや単身赴任の方が安心して依頼できるよう、作業スタッフをすべて女性で構成するプランです。

特徴

  • 梱包から搬出まで女性スタッフが対応
  • プライバシーや防犯面に配慮
  • 単身者・学生・女性寮の引越しに人気

【メリット】

  • 異性スタッフへの不安を解消
  • 丁寧で細やかな梱包が期待できる
  • 荷物の扱いがやさしい傾向

【デメリット】

  • スタッフ数が限られており、予約が取りづらい
  • 通常プランより料金が少し高め

費用目安

  • 単身:40,000〜70,000円前後
  • 家族:90,000〜130,000円前後

5. 学生プラン(新生活応援プラン)

概要

進学や就職で一人暮らしを始める学生向けの割安プラン。荷物が少なく、移動距離が短いケースに最適です。

特徴

  • 単身パックより柔軟な荷物対応
  • 引越し時期(3月など)に特別割引を実施
  • 家具・家電付き物件への引越しにも対応

【メリット】

  • 費用が非常に安い(10,000円台から可能)
  • コンパクトな荷物に適している
  • 学生証提示で割引される場合がある

【デメリット】

  • 搬入日・搬出日の指定が難しいこともある
  • 荷物量が増えると単身パックのほうが安くなる場合もある

6. オフィス・事務所引越しプラン

概要

企業や店舗などの移転に特化したプラン。パソコンや書類などの取り扱いに配慮されています。

特徴

  • OA機器・什器・書類の梱包と運搬
  • 電話・LAN配線などのオプション対応
  • 夜間・休日の作業にも対応可能

【メリット】

  • 事業を止めずに移転できる
  • 専門知識を持つスタッフが対応
  • 機密情報の取り扱いも安心

【デメリット】

  • 一般家庭より料金が高め
  • 準備・打ち合わせに時間が必要

費用目安

  • 小規模オフィス:100,000〜300,000円
  • 中規模以上:300,000円〜(規模・距離により変動)

7. その他の便利なオプション

  • エアコンの取り外し・取付け:10,000〜20,000円前後
  • ピアノ・金庫など特殊品運搬:15,000円〜
  • ハウスクリーニング:10,000〜30,000円前後
  • 不用品回収・リサイクル品買取:内容により変動
  • ペット輸送サービス:10,000〜50,000円前後(距離による)

【オプションプランを選ぶ際のポイント】

  1. 目的を明確にする
    「時間を節約したい」「安全に運びたい」「高齢者サポートが必要」など、ニーズを整理する。
  2. 基本プランとの重複に注意
    一部の内容(例:養生や家具設置)は基本プランに含まれていることもある。
  3. オプション料金の内訳を確認
    オプションは追加料金制が多いため、見積もり時に必ず明細をチェックする。
  4. 複数の業者を比較
    同じプラン名でも、作業内容・範囲・料金は業者によって異なる。

プラン選びのポイント

引越しプランを選ぶ際には、「料金の安さ」だけで判断するのではなく、自分の状況・荷物量・手間・スケジュールなどを総合的に考えることが大切です。

ここでは、失敗しないための7つの重要ポイントを順に紹介します。

1. 荷物量を正確に把握する

プラン選びで最も重要なのが、荷物の量を正確に把握することです。荷物の量が多ければ単身パックでは足りず、逆に少なければ大型トラックプランを選ぶ必要はありません。

確認すべきポイント

  • 家具・家電(ベッド、冷蔵庫、洗濯機、ソファなど)のサイズ
  • ダンボールのおおよその数(例:単身なら10〜20箱、家族なら50箱以上)
  • 自転車・衣装ケース・本棚などの有無

目安

世帯タイプ 荷物量の目安 適したプラン
学生・単身者 コンテナ1〜2台分 単身パック
2人暮らし トラック1台(2t) スタンダードプラン
3〜4人家族 トラック2〜3台 フルサービス・家族プラン

2. 手間をどこまで減らしたいか考える

引越しの作業をどこまで自分で行うかによって、選ぶべきプランが変わります。

比較表:手間とコストのバランス

プラン 荷造り 荷解き 運搬 費用目安 手間の少なさ
単身パック 自分 自分 業者 安い(15,000〜30,000円)
スタンダードプラン 自分 自分 業者 中(30,000〜80,000円)
半おまかせプラン 業者 自分 業者 中〜高(50,000〜100,000円)
フルサービスプラン 業者 業者 業者 高(80,000〜200,000円) ◎◎
 
  • 忙しい人や体力に自信のない人は「フルサービス」や「半おまかせプラン」がおすすめ。
  • 節約したい人は「スタンダードプラン」で自分の時間を調整。

3. 移動距離と引越し時期を考慮する

引越し費用は「距離」と「時期」に大きく左右されます。同じプランでも、条件によって2倍近く料金が変わることもあります。

距離別の費用目安

距離 単身 家族
同一市内(〜20km) 約15,000〜40,000円 約50,000〜90,000円
中距離(〜100km) 約30,000〜60,000円 約80,000〜150,000円
長距離(100km以上) 約50,000〜100,000円 約120,000〜250,000円

時期による変動

  • 繁忙期(3〜4月):料金が20〜50%アップ
  • 閑散期(6〜2月):割引・キャンペーンが多く安い
 
  • 繁忙期は早めに予約(1〜2か月前推奨)
  • 平日・午後・月末を避けると安くなる

4. 同行人数・家族構成で判断する

引越し人数や家族構成によっても、必要なサービスが変わります。

  • 一人暮らし:単身パック・学生プラン
  • カップル・夫婦:スタンダードプラン or 半おまかせ
  • 子育て家庭:フルサービス or 家族パック
  • 高齢者:シニアプラン(荷造り・設置込み)

また、ペットや車がある場合は、「ペット輸送」「車両回送」などのオプションも検討が必要です。

5. 予算と見積もりを比較する

同じ条件でも、業者によって料金差が大きいのが引越しの特徴です。必ず複数社の見積もりを取り、内容を比較することが大切です。

比較すべき項目

  • 基本料金(人件費・トラック費用)
  • オプション費用(梱包・清掃・設置など)
  • 梱包資材の提供有無(無料 or 有料)
  • 保険・補償内容
 
  • 最低でも3社に見積もりを依頼
  • 訪問見積もりのほうが正確な金額が出る
  • 「一括見積もりサイト」は便利だが、複数業者から連絡が来る点に注意

6. オプション内容を確認する

プランによっては、オプションを追加することで利便性を高められます。

主なオプション例
  • エアコン取り外し・取付け
  • ハウスクリーニング
  • 不用品回収
  • ピアノ運搬
  • 家電配線・設置
  • 女性スタッフ指定
 
  • 「どこまでが基本料金に含まれるか」を必ず確認
  • 不要なオプションを省けば、費用を抑えられる

7. 優先したい条件を明確にする

最後に、自分にとって「何を最優先するか」を整理しましょう。たとえば以下のように考えると、選ぶべきプランが自然に決まります。

優先したいこと おすすめプラン
費用を抑えたい 単身パック・スタンダードプラン
手間を減らしたい フルサービスプラン・半おまかせプラン
安心・安全を重視 フルサービスプラン
できるだけ早く終わらせたい スタンダードプラン(少人数対応)
高齢者・家族サポートが必要 シニアプラン・家族プラン
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