単身パック vs 赤帽 vs 通常便|どれが安くて早い?徹底比較

単身パック vs 赤帽 vs 通常便|どれが安くて早い?徹底比較

一人暮らしや転勤、短距離の引越しを検討する際に、よく比較されるのが「単身パック」「赤帽」「通常便」の3つの引越しプランです。

それぞれ料金やサービス内容、スピードが異なり、目的や荷物量によって最適なプランは変わります

ここでは、3つのプランを「費用」「スピード」「サービス範囲」「向いている人」の観点から徹底比較します。

まずは3つのプランの基本を理解しよう

引越しを最短・最安で決めるには、まず「仕組みの違い」を理解することが近道です。

ここでは、単身者がよく比較する3プラン。「単身パック・赤帽・通常便」を、定義・料金の考え方・積載目安・サービス範囲・予約柔軟性という観点で整理します。

1. 単身パック(宅配型コンテナ定額)

定義

運送会社の専用コンテナ(ボックス)に荷物を収め、混載ネットワークで運ぶ定額型の単身向けサービス。

料金の考え方

  • 基本は「ボックス単位の定額」+「エリア/距離加算」。
  • ボックス数が増えると段階的に加算。日時指定の厳格さによっても増減。
積載の目安(例)
  • ボックス1基に入る想定:小型冷蔵庫、縦型洗濯機、電子レンジ、段ボール数箱など。
  • ベッド(セミダブル以上)や大型ソファは入らないことが多い。

サービス範囲

  • 原則「玄関~玄関」の運搬。養生・搬出入は簡易対応中心。
  • 梱包・開梱、家具組立、家電設置は基本“自分で”対応(有料オプションは別)。

予約・スピード感

  • 便の集約・混載が前提のため、即日・当日便は基本不可
  • 長距離でもコスパが良く、繁忙期以外は予約が取りやすい。

向いているケース

  • 荷物が少ない単身/学生の長距離移動。
  • 「安さ優先、作業は自分でOK」という人。

注意点

  • 寸法・容積の超過は追加ボックス扱いで割高化。
  • 集配時間が幅指定になることがある(時間の融通は小さめ)。

2. 赤帽(軽トラック・個人事業主ネットワーク)

定義

軽トラック+ドライバー1名(赤帽加盟事業者)が運ぶ時間制・距離制の運送サービス。小規模・近距離に強い。

料金の考え方

  • 時間(作業拘束)+走行距離で算出。待機・階段・往復有無で変動。
  • 近距離・短時間だと非常に安く、長距離になるほど割高。

積載の目安

  • 軽トラック最大積載約350kg。段ボール20〜30箱+小家具程度。
  • 大きな家具家電の同時搬送は難しい場合あり。

サービス範囲

  • ドライバー1名が基本。搬出入は依頼者も手伝う前提が多い。
  • 養生・家電設置・梱包は限定的。要望は事前打合せ必須。

予約・スピード感

  • 当日手配や早朝・夜間対応など柔軟性が高い
  • ピンポイント時間指定に強く、急ぎ移動に向く。

向いているケース

  • 近距離(市内・隣市)で、荷物少なめ、費用を極力抑えたい。
  • 「今週中・今日中に運びたい」などスピード重視。

注意点

  • 人手は1名想定のため、重い家具は事前に応援手配が必要。
  • 保険・養生・階段条件などは事業者ごとに差が大きい(要確認)。

3. 通常便(一般的な引越し業者のチャーター便)

定義

中~大型トラックを1台チャーターし、作業員2~3名体制で梱包・養生・搬出入・設置まで行う標準的な引越し。

料金の考え方

  • 車両規模(トン数)×作業員数×所要時間+移動距離。
  • 時期(繁忙期)・曜日・時間帯で割増。オプション(エアコン・大型家具養生等)別途。

積載の目安

  • 単身多荷物~家族世帯まで幅広く対応。
  • ベッド・大型冷蔵庫・洗濯乾燥機・ソファなども一度に運べる。

サービス範囲

  • 室内養生、搬出入、レイアウト設置までフルサービス寄り
  • 家電設置、家具分解・組立、不要品回収などオプション豊富。

予約・スピード感

  • 事前予約が基本。繁忙期(3~4月)は早めの確保が必須。
  • 当日急行には不向きだが、段取りが整う分作業の確実性が高い

向いているケース

  • 荷物が多い単身者・同棲・ファミリー。

  • 「任せたい/破損リスクを最小化したい/設置まで完了させたい」。

注意点

  • 単価は3プランで最も高め。
  • 早期予約・平日午後便・繁忙期回避などの工夫でコスト最適化。

4. 3プランをひと目で比較

観点 単身パック 赤帽 通常便
料金の基本 ボックス定額+距離 時間制+距離制 車両規模×人員×時間+距離
積載・対応荷物 少量・規格内 少量・軽トラ範囲 多量・大型家具家電OK
作業範囲 玄関~玄関中心 手伝い前提が多い 養生・搬入設置まで網羅
予約柔軟性 中(混載前提) 高(当日可も) 低~中(事前手配)
長距離コスパ 良い 不向き 条件次第で可
破損リスク管理 自助多め 体制は事業者差 体制・補償が厚め

【よくある勘違いと失敗回避のコツ】

  • 「単身パック=単身なら必ず安い」ではない
    ボックス数が増えると割高化。規格外品が多いなら通常便の見積りも取る。
  • 「赤帽=どこでも最安」ではない
    長距離や待機が多い工程だとコスト上昇。近距離・短時間が真価。
  • 「通常便=高いだけ」ではない
    養生・設置・補償・人手を含む“総合価格”。繁忙期回避・平日指定で最適化可能。
  • “含まれる作業/含まれない作業”を必ず書面で確認
    梱包・開梱、家電設置、吊り上げ、階段割増、資材回収など。
  • 同一条件で相見積もり
    距離・荷量・日程・階層・エレベーター有無を揃えて比較するとミスが減る。

単身パックの特徴

単身パックは、大手運送会社(日本通運・ヤマトホームコンビニエンス・佐川急便など)が提供する、一人暮らし向けの定額型引越しサービスです。
トラック1台を貸し切る「通常便」と異なり、コンテナボックス単位で運ぶ仕組みになっており、荷物が少ない人にはコストパフォーマンスの高い選択肢です。
ここでは、単身パックの仕組みから料金の決まり方、メリット・デメリットまでを詳しく見ていきます。

1. 単身パックとは?

単身パックとは、専用のコンテナ(ボックス)に荷物を積み込み、他の利用者の荷物と一緒に運搬する「混載便方式」の引越しサービスです。

ボックスごとに料金が決まっており、荷物がボックスに収まる範囲であれば、距離や時間に関係なく比較的安価に引越しできるのが特徴です。

主な提供会社とボックスのサイズ目安は以下の通りです。

会社名 プラン名 ボックス内寸(目安) 容量のイメージ
日本通運 単身パックS/L S:約108×74×155cm
L:約108×104×175cm
冷蔵庫+洗濯機+段ボール10箱ほど
ヤマトホームコンビニエンス 単身引越サービスmini/standard mini:約104×104×170cm 小型家具と家電中心
佐川急便 ミニ引越便 約100×100×170cm 段ボール15箱前後まで

2. 料金の仕組み

単身パックの料金は、ボックス単位の定額制+距離・オプション加算で決まります。
一般的な料金の目安は以下の通りです。

  • 近距離(同一県内・50km以内):15,000〜25,000円前後
  • 中距離(200〜400km程度):20,000〜35,000円前後
  • 長距離(500km以上):25,000〜45,000円前後

「荷物がボックスに収まるかどうか」です。1ボックスで足りなければ、2ボックス目を追加(料金も倍近く)する必要があります。オプション(搬入設置・日時指定・早朝配送など)を追加すると、その分の料金が加算されます。

【単身パックのメリット】

(1)料金が明確で安い

トラックを貸し切る通常便と比べ、混載輸送のためコストが抑えられています。
距離に応じた定額料金なので、長距離でも料金がわかりやすいのが魅力です。

(2)全国対応で便利

大手運送会社が運営しているため、地方から都市部、あるいはその逆など、全国ほぼどこへでも対応可能です。

(3)時間に合わせて予約しやすい

トラックの配車を気にせず、比較的短期間でも予約できる場合が多いです。
特に繁忙期を外せば、急ぎの単身引越しにも対応しやすい傾向があります。

(4)荷物が少ない人には最適

一人暮らしの初期生活セット程度なら、ボックス1基で収まることが多く、費用対効果が非常に高いです。

【単身パックのデメリット】

(1)荷物量が制限される

ボックスサイズが決まっているため、大型家具や家電があると入りきらないことがあります。
冷蔵庫やベッドが大きい場合は、通常便の方が結果的に安くなることもあります。

(2)作業は基本的に自分で行う
  • 梱包・開梱
  • 家具や家電の設置
  • 搬出入(建物前までの運搬)

これらは原則として利用者の作業です。
有料オプションを追加しない限り、「玄関~玄関」のみの対応です。

(3)到着日時が指定できないことがある

混載輸送のため、配達日は指定できても時間指定ができないケースが多いです。
引越しスケジュールに余裕を持っておく必要があります。

(4)繁忙期は予約が取りづらい

3月〜4月や連休シーズンは利用者が多く、予約が埋まりやすくなります。
早めの予約(2〜3週間前)を心がけましょう。

【単身パックが向いている人】

  • 荷物が少ない一人暮らし・学生・単身赴任者
  • 家電・家具をあまり持っていない人
  • 長距離(200km以上)の引越しを安く済ませたい人
  • 引越し作業を自分で進められる人

【単身パック利用時の注意点】

  • 荷物のサイズを正確に把握すること
    ボックスに収まらない場合は通常便への変更が必要になるため、事前に寸法を測る。
  • 集合住宅の搬出入ルールを確認する
    コンテナ車の停車位置や時間制限がある場合、業者に事前に伝える。
  • 到着時間に余裕を持つ
    混載便は他地域の荷物とまとめて運ぶため、予定より前後することがあります。

赤帽(軽トラック便)の特徴

「赤帽(あかぼう)」は、正式には全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会が運営する配送ネットワークで、
軽トラックを使った小規模・低コスト・スピード対応型の引越しサービスです。

個人事業主(加盟ドライバー)がそれぞれ運営しており、
他の大手引越し業者とは異なる“柔軟さ”と“安さ”が特徴です。

1. 赤帽の基本的な仕組み

赤帽は、全国に約8,000名以上のドライバーが登録している軽貨物運送のプロ集団です。
依頼内容に応じて、近隣エリアのドライバーが直接引越しを担当します。
利用形態はシンプルで、

  • 軽トラック1台
  • ドライバー1人
  • 荷物の積み降ろしを手伝う形式

が基本です。大規模な引越し業者のようにチーム作業を行うわけではなく、個人対個人の対応が中心になります。

2. 赤帽の料金体系

赤帽の料金は距離制+時間制で計算されます。大手業者のような定額プランではなく、走行距離や作業時間に応じて料金が変動する仕組みです。目安としては次の通りです。

内容 料金の目安
基本運賃(20kmまで) 約5,000円〜6,000円
以降の加算 1kmあたり200〜250円程度
作業時間(30分単位) 約1,000〜2,000円程度
合計例:20km・2時間以内 約13,000〜18,000円前後

※エリアや時期により異なります。
※階段作業・長距離運搬・待機時間などは追加料金が発生します。

【赤帽のメリット】

(1)料金が安い

軽トラック1台・ドライバー1名のシンプル構成のため、短距離引越しでは業界最安レベルです。
市内・隣町レベルの引越しなら、1〜2万円で済むケースも珍しくありません。

(2)即日・緊急対応が可能

赤帽はスピード対応に強いのが最大の特徴。
「今日中に運びたい」「急に部屋を出る必要ができた」など、
急な依頼にも柔軟に対応してもらえることが多いです。

(3)時間指定がしやすい

大手引越し業者では「午前・午後」とざっくりした枠が多いですが、
赤帽は個人ドライバーのため、細かい時間指定がしやすい傾向にあります。

(4)個人対応ならではの柔軟さ

荷物の積み方、回収場所、立ち寄り先などを相談ベースで調整できるのも魅力です。
「途中で一箇所寄りたい」「荷物を一部実家へ」などの要望にも柔軟に対応してくれることがあります。

【赤帽のデメリット】

(1)長距離引越しには不向き

距離制料金のため、長距離になるほど割高になります。たとえば、東京→大阪のような500km超の移動では、通常便や単身パックの方が安くなる場合がほとんどです。

(2)人手が少ない

基本的にドライバー1名体制のため、

  • 大型家具の搬出入
  • 階段作業
  • 重い荷物の運搬

では依頼者も手伝う必要がある場合があります。人手を追加する場合は別料金です。

(3)サービス内容がドライバーによって異なる

赤帽はフランチャイズではなく「個人事業主の集まり」なので、
接客態度・作業スキル・養生対応などは担当者によって差が出ることがあります。

(4)保険や補償が限定的

破損などのトラブルがあった場合の補償は、ドライバー個人の保険加入状況によって異なります。

見積もり時に「運送保険の有無」「補償上限」を確認しておくことが重要です。

5. 荷物量と積載目安

赤帽の軽トラックは「最大積載350kg・荷台容積 約2.8m³(幅1.4m×奥行1.9m×高さ1.2m前後)」です。
積める荷物の目安は以下の通りです。

  • 段ボール 20〜30箱
  • 小型冷蔵庫(1ドアまたは2ドア)
  • 全自動洗濯機(4.5kg程度)
  • 電子レンジ・炊飯器などの小型家電
  • 折りたたみベッドまたは小型ソファ

大型家具(ベッドフレーム・大きなテレビ台など)は積みきれない場合があります。

【赤帽が向いている人】

  • 荷物が少なく、市内または近距離で引越ししたい人
  • とにかく費用を抑えたい学生・単身赴任者
  • 即日や早朝・夜間に引越ししたい人
  • 自分で作業を手伝える人

特に、
「荷物は段ボール+家電数点だけ」
「同じ市内で部屋を移る」
といったケースでは、最もコスパの良い選択肢です。

【利用時の注意点】

  • 必ず事前に荷物の詳細を伝えること
    → 軽トラックに載るかどうかを確認。大型家具がある場合は相談必須。
  • 追加料金の条件を明確にしておくこと
    → 階段作業・時間延長・待機料金などは別途発生。
  • 保険の有無を確認すること
    → 万一の破損時に補償がない業者も存在するため要注意。
  • 見積もり時に担当ドライバーと直接話すこと
    → 当日の流れ・積載量・支払い方法を確認しておくと安心。

8. 赤帽の利用が特におすすめなケース

ケース 赤帽が最適な理由
同じ市内・20km以内の引越し 距離料金が安く、スピード対応が可能
荷物が少ない一人暮らし 軽トラ1台で十分積める
緊急の引越し 当日依頼・夜間対応にも柔軟
学生・単身赴任・短期滞在 コスト重視・簡易引越しに最適

赤帽は、「自分で少し手伝う代わりに、とにかく安く済ませたい」方に最も向いている引越し方法です。

荷物が多い人や遠距離の移動には向かないため、距離・荷物量・作業量のバランスを見ながら他のプラン(単身パック・通常便)とも比較するのが理想です。

通常便(一般的な引越し業者)の特徴

引越し業者の中でも最も一般的な方法が「通常便」です。これはトラック1台をチャーターし、作業スタッフが複数名で対応する、いわゆる“プロにすべて任せる引越し”です。

単身パックや赤帽と比べて料金はやや高めですが、作業の丁寧さ・安全性・補償体制が充実しており、初めての引越しや、荷物の多い人に最も安心なプランです。

1. 通常便の基本構成

通常便とは、トラック1台を貸し切り、作業員2〜3名(またはそれ以上)で荷物の搬出・運搬・搬入を行う引越しサービスです。
荷物量や住居条件(階数・エレベーター有無など)に応じて最適なトラックサイズと作業人員が配置されます。
主な流れは以下の通りです。

  1. 訪問またはオンライン見積もり
  2. 梱包資材(ダンボール等)の提供
  3. 搬出・積み込み(養生あり)
  4. 輸送(トラック貸し切り)
  5. 搬入・設置・確認
  6. ダンボール回収・アフターフォロー

すべてを業者が行うため、荷物を任せるだけで引越しが完結するのが特徴です。

2. 通常便の料金体系

通常便の料金は、以下の要素で構成されます。

  • トラックの大きさ(軽〜4トン)
  • 作業員の人数
  • 作業時間
  • 運搬距離
  • オプションサービス(エアコン、ピアノ、家電設置など)
  • 時期・曜日・時間帯(繁忙期や午前便は割高)

おおよその相場は次の通りです。

引越しタイプ 距離 相場料金
単身(荷物多め) 同一市内(〜20km) 3〜5万円前後
単身(長距離) 200〜400km 5〜8万円前後
2人暮らし 同一市内 6〜10万円前後
家族(3〜4人) 同一市内 8〜15万円前後
家族(長距離) 200km〜 10〜20万円前後

※3〜4月の繁忙期は1.5倍〜2倍になる場合があります。

【通常便のメリット】

(1)作業をすべて任せられる

梱包・搬出・設置まで一貫してプロが行うため、利用者はほとんど何もせずに引越しを完了できます。高齢者や忙しい人、初めての引越しに最適です。

(2)大型家具・家電も安心

大型冷蔵庫、洗濯乾燥機、ベッド、ピアノなど、重量物や精密機器にも対応可能です。

傷や破損を防ぐための養生(保護)作業が標準で含まれています。

(3)補償・保険が充実

大手業者は必ず運送保険や損害補償制度に加入しており、万が一の破損・紛失にも迅速に対応してくれます。

(4)プロによる迅速で安全な作業

スタッフは専門研修を受けており、効率的で安全な作業を行います。家具の解体・組み立てや家電設置にも慣れているため、短時間で正確に引越しを完了できます。

(5)オプションサービスが豊富
  • エアコン取り外し・取り付け
  • 不用品回収
  • 家具の一時保管
  • ハウスクリーニング
  • ダンボール回収

など、引越し前後の周辺サービスをまとめて依頼できます。

【通常便のデメリット】

(1)料金が高め

単身パックや赤帽と比較すると、人件費・車両費が多いため料金は高めです。
特に短距離・少量の荷物では、コストパフォーマンスが下がる場合があります。

(2)繁忙期は予約が取りづらい

3〜4月や大型連休前は予約が集中し、希望日に引越しできないこともあります。
1か月以上前の予約がおすすめです。

(3)日程変更がしにくい

他の引越しとの兼ね合いで、日程・時間を調整しにくい場合があります。
急な変更には対応できないこともあるため、スケジュールに余裕を持つことが大切です。

(4)他のプランより準備期間が必要

見積もり・契約・訪問日程の調整があるため、
急な引越し(数日以内)は難しいケースが多いです。

5. 通常便で選べる主なプランタイプ

多くの引越し業者では、通常便の中にも複数のパッケージがあります。

  • スタンダードプラン:搬出・運搬・搬入中心(梱包は自分で)
  • おまかせプラン:梱包・開梱も業者対応
  • プレミアムプラン:家具の配置・清掃・家電接続まで対応

費用は高くなりますが、「どこまで任せたいか」で選べる柔軟さがあります。

【通常便が向いている人】

  • 荷物が多い単身者・カップル・家族
  • 家具や家電が大型で自力搬出が難しい人
  • 引越し作業をすべて任せたい人
  • トラブルや破損リスクを最小限にしたい人
  • 安心感・品質を重視したい人

【通常便を安く利用するコツ】

  • 平日・午後便を選ぶ:料金が10〜20%安くなることが多い。
  • 繁忙期(3〜4月)を避ける:1〜2月、5〜6月が狙い目。
  • 相見積もりを取る:3〜5社で比較すれば数万円の差が出る。
  • 荷物を減らす:大型家具・家電を事前に処分すればトラックを小さくできる。
  • 訪問見積もり時に交渉する:「他社は○○円でした」と伝えると値引きが通りやすい。

料金・スピード・サービスの比較表

引越しを検討する際、よく迷うのが「どのプランを選ぶか」という点です。

特に単身者の場合、選択肢として挙がるのが単身パック・赤帽・通常便(一般的な引越し業者)の3種類です。

それぞれ料金やスピード、サービス内容が大きく異なり、目的や荷物量によって最適な選択が変わります

ここでは、3つのプランを「料金」「スピード」「サービス」の観点から詳しく比較し、どんな人にどのプランが合っているかを解説します。

1. 各サービスの基本概要

項目 単身パック 赤帽 通常便(一般的な引越し業者)
運搬形態 コンテナボックス単位の混載輸送 軽トラック+ドライバー1名 トラック貸切+複数スタッフ
想定利用者 荷物が少ない単身者 近距離・少量荷物・急ぎの引越し 荷物が多い単身・家族
提供主体 大手運送会社 赤帽組合加盟ドライバー(個人) 大手・中堅引越し会社
特徴 定額制・全国対応 格安・スピード重視 丁寧で補償が充実

それぞれの仕組みが異なるため、「どこに強みがあるか」を理解することがポイントです。

2. 料金比較

引越しのコストは距離と荷物量で大きく変動します。
おおまかな料金目安は次の通りです。

距離 / 荷物量 単身パック 赤帽 通常便
市内・近距離(20km以内) 約15,000〜25,000円 約13,000〜18,000円 約30,000〜50,000円
県内・中距離(50〜150km) 約20,000〜30,000円 約20,000〜30,000円 約40,000〜70,000円
長距離(200〜500km) 約25,000〜45,000円 約50,000〜80,000円 約60,000〜100,000円
  • 最安:赤帽(近距離・少荷物に最適)
  • 中距離〜長距離の安定感:単身パック
  • 品質と対応力重視:通常便

料金を抑えたい場合は赤帽が優位ですが、距離が伸びると単身パックがコストパフォーマンスに優れます。

3. スピード・柔軟性の比較

項目 単身パック 赤帽 通常便
見積もり方法 ネット・電話中心 直接ドライバーと打ち合わせ 訪問見積もりが一般的
予約の取りやすさ 中(混載便のため調整あり) 高(即日・当日対応可) 低(事前予約必須)
引越しスピード 中(混載で日程固定) 高(最短即日) 中(確実だが調整要)
日程変更対応 難しい 柔軟 時期によっては難しい
時間指定 一部可能 柔軟に対応可 午前・午後など時間枠指定可
  • 最も早く動けるのは赤帽
  • 確実性重視なら通常便
  • コスパと安定性を両立するのは単身パック

急ぎの引越しや時間が限られている場合は赤帽、計画的に引越しを進めたい場合は通常便が適しています。

4. サービス内容の比較

サービス項目 単身パック 赤帽 通常便
梱包・開梱 原則自分で 自分で(手伝い可) 業者が対応(プランによる)
養生(壁・床保護) 簡易対応のみ ほぼなし 標準で実施
家具・家電の設置 自分で行う 自分で行う 対応可(設置・組立含む)
ダンボール提供 あり(無料または有料) なし あり(貸出・回収あり)
保険・補償 基本あり(運送保険) ドライバー次第(要確認) 完備(破損補償あり)
スタッフ体制 1〜2名 1名(手伝い必要) 2〜3名(完全対応)
  • 品質重視:通常便(補償・養生・設置すべて含む)
  • 自分で動けるなら:単身パック・赤帽(コストを抑えられる)

特に家電の設置や家具の分解・組み立てが必要な場合は、通常便を選んだ方が安全かつスムーズです。

5. 対応距離・適性の違い

距離範囲 単身パック 赤帽 通常便
市内・近距離
中距離(県内〜200km)
長距離(県外・400km以上) ×
  • 赤帽は距離料金が上がりやすいため長距離には不向き
  • 単身パックは全国対応で、長距離でも安定した料金
  • 通常便は距離を問わず、荷物量が多い場合に強み

【それぞれが向いている人のタイプ】

  • 単身パックが向く人
    • 荷物が少ない
    • 作業を自分で行える
    • 長距離の引越しを安く済ませたい
  • 赤帽が向く人
    • 近距離の引越し
    • 費用を最小限にしたい
    • 急な引越し・即日対応を希望
  • 通常便が向く人
    • 荷物が多い、または大型家具がある
    • 安全・補償・丁寧な作業を重視
    • 引越し作業をすべて任せたい

迷ったときの選び方のコツ

引越しを検討していると、「単身パック」「赤帽」「通常便」など、さまざまなプランがあり、どれを選べばいいのか迷う人は少なくありません

料金・スピード・サービス内容がそれぞれ異なるため、自分の状況に合った基準で選ぶことが大切です。
ここでは、迷ったときに役立つ「選び方のコツ」を具体的に紹介します。

1. まずは「荷物量」で考える

引越しプランを決めるうえで、最も重要なのが「荷物の量」です。
荷物の量が多いか少ないかで、選ぶべきプランは大きく変わります。

  • 荷物が少ない(ワンルーム程度)
    → 単身パック または 赤帽
  • 荷物が多い(家具・家電が充実している)
    → 通常便(一般的な引越し業者)

荷物量を正確に把握するために、「ダンボールの数」「大型家具の有無」「家電のサイズ」をリスト化しておくと判断しやすくなります。

2. 「移動距離」で選ぶ

距離によって、どのプランがコスパ良くなるかが変わります。

  • 近距離(同市内・20km以内)
    → 赤帽が最も安くスピーディー
  • 中距離(50〜200km程度)
    → 単身パックが料金・品質のバランスが良い
  • 長距離(300km以上・県外)
    → 単身パック または 通常便が安心

距離が長くなると、赤帽は距離料金の加算が大きくなり割高になります。一方で、単身パックは「距離込みの定額制」なので、長距離ほどお得になります。

3. 「作業負担を減らしたいか」で選ぶ

引越しを自分でどこまで対応できるかを考えましょう。

  • 体力や時間がある、自分で作業しても構わない
    → 単身パック・赤帽(コスト優先)
  • 梱包・搬出・設置まで任せたい
    → 通常便(フルサポート型)

引越し前後に仕事が忙しい人や、家具家電の設置が苦手な人は、多少料金が高くても「通常便」を選んだ方がトラブルが少なく、結果的に満足度が高い傾向にあります。

4. 「スケジュールの柔軟性」で選ぶ

引越し日は固定か、ある程度融通が利くかによっても選び方が変わります。

  • すぐに引越したい・急な移動
    → 赤帽(即日対応や夜間作業が可能)
  • 余裕を持って計画的に進めたい
    → 単身パック または 通常便

特に赤帽は個人事業主のネットワークのため、柔軟な対応が得意です。逆に単身パックは混載便のため、日程の変更や時間指定は難しい点に注意しましょう。

5. 「安心感・サポート体制」で選ぶ

料金の安さだけでなく、「万一のトラブル時に安心できるか」も大切な要素です。

  • 補償・保険が充実しているのは?
    → 通常便(大手業者は運送保険・損害補償あり)
  • 業者ごとの品質差が少ないのは?
    → 単身パック(全国展開の統一サービス)
  • 個人対応で柔軟だが、品質に差がある
    → 赤帽(ドライバーによって対応に違い)

安心感を重視する場合は、料金だけでなく口コミ・評判・補償体制も確認しておくと安心です。

6. 「費用を抑える工夫」を知っておく

どのプランを選ぶ場合でも、以下の工夫で料金を下げることが可能です。

  • 平日や午後便を選ぶ
  • 繁忙期(3〜4月)を避ける
  • 荷物を減らしてトラックを小型にする
  • 複数社に見積もりを依頼して比較する
  • 梱包や開梱を自分で行う

特に「相見積もり(複数業者の比較)」は効果的で、交渉次第では数千〜数万円の節約ができることもあります。

7. 「あなたに合うプラン」を選ぶための目安

  • 安さ重視・近距離 → 赤帽
  • コスパ重視・長距離 → 単身パック
  • 品質・補償・安心重視 → 通常便

どれを選ぶか迷ったら、まずは「距離」と「荷物量」で絞り込み、その上で「どこまで任せたいか」を判断軸にするのが最も失敗の少ない方法です。

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